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人生の無駄 [生活雑記]

今朝、今週の週間天気予報を見ていたら雪マークがいっぱい・・・・[雪][雪][雪]

そろそろ雪がふるのかな?もう12月も半ばですものね・・・・早いなぁ・・・今年ももう終わってしまう・・・みなさま、冬タイヤに履き替えましたか?雪に備えて、安全運転をしましょうね・・・

今日は息子の中学の面談日・・・親と先生との2者面談なんだけど・・・何を言われるやら・・・あーーー忘れ物多いですよね~は覚悟して、後は授業中寝ないように・・・と、授業中読書しないようにと・・・後はなんだ???はぁ・・・・・あまりいいことは言われんやろ・・・・

私は日曜日10時半からバレエのレッスンなんだけど、そのお稽古場に行く途中に必ずきいているラジオ番組がある。

パナソニック「メロディアスライブラリー」

http://www.tfm.co.jp/ml/today/index.html

作家の小川洋子さんがパーソナリティーをつとめる番組で、さまざまな本を音楽とともに紹介している。この番組を聴いているとついついその本を読んでみたくなるぐらい面白い・・・

で、昨日その番組で取り上げられていたのが

或る「小倉日記」伝 (新潮文庫―傑作短編集)

或る「小倉日記」伝 (新潮文庫―傑作短編集)

  • 作者: 松本 清張
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1965/06
  • メディア: 文庫

松本清張が芥川賞をとった小説だそうです・・・私は読んだことがない・・・

ストーリーは・・・・

昭和13年、生まれつき障害を持ち、片足が不自由で言葉もはっきりしなかった田上耕作は、まともな職業に就けず、夫に先立たれた母ふじと二人で貧しい生活を送っていた。

ある時、地元の資産家である白川氏の誘いで、白川氏の大量の蔵書の目録作りをすることになった。蔵書整理をしているうちに、森鴎外が小倉に赴任していた3年間の日記が紛失していることを知る。そこで耕作は、小倉での鴎外の足跡を辿り、鴎外ゆかりの人物を訪ね歩き、失われた「小倉日記」の空白を埋めることを自分の使命と考えた。耕作は情熱的に調査を行ったが、鴎外の死後40年経過しており、10年を費やしてもさしたる成果は得られず、病気と貧困に苦しんでいった。

・・・・という話なんですが・・・・一生懸命調査を行なっても、結局彼の調査は日の目を見ず・・・最後に作者が問いかける・・・

「彼は幸せだったのか、不幸だったのか・・・・」

アナウンサーの方がこの話を読んだ時は「いやぁ・・・報われなかったんだから、不幸でしょう・・・」って思ったそうですが、小川さんの見解は違っていて「あっ・・・」って思った・・・

「この人のやったことは無駄だったのかもしれない・・・でもこの『無駄』が人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか?大学に入る、資格をとる、出世する・・・なんていう具体的な目標しか人生の中にないとしたら、その人の人生はとっても薄っぺらなものになる。この『無駄』って思われることに人生をかけれるとしたら、その無駄はその人の人生に厚みを増してくれるんじゃないのかなぁ・・・」

お母さんやっていても、時々「こんなに時間かけて子育てしているのに、自分にはちっともいいことがない・・・」とか考えてしまったら、とっても母親業はつまらない。自分で自分の人生をとっても薄っぺらなものにしてしまう。でも、子供が育っていく過程を一緒に経験させて、子供の成長を楽しんでいけるとしたら人生は豊かになる。

仕事にしてもそうだ・・・・ちっとも成果が上がらないから、自分がやっていることは「無駄」・・・って思ってしまったら、仕事自体はつまらない・・・お金を稼ぐ単なる手段になってしまう。でも「無駄」の中に意味を見つけることができたとしたら、それは人生に厚みを増してくれる大切な物の1つになる。

私がのめりこんでいるバレエだってそうだ。バレリーナになれるわけでもないのに、週6日バレエをやって大枚をはたいている・・・健康のため・・・って思うんなら、ジムでそこそこ動いていればいい。でもそれじゃ満足しない・・・・「なんで、こんなことやってんだろ・・・・時間とお金がこ~んなにかかるのに・・・」って思うこと多々・・・・でも、間違いなくバレエは人生に厚みを増してくれている・・・

小川洋子さんが言う

「もしも、この小倉日記にモデルがいたとして、同じような人生を歩んでいたとしたら・・・・そしてその人が松本清張と出会っていたとしたら・・・この人に出会ったことで、松本清張が芥川賞を取れたとしたら・・・この人の人生には意味があったんじゃないかしら・・・・」

人の人生はどこでどうつながっているのかわからない。人生に厚みを増してくれる「無駄」を大切にしないなぁ・・・って思った

 


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つなみ

とてもよいお話ですネ^^
私は、どんなにばかばかしいことであっても
人生に無駄なことは何一つないと思っているのです^^
苦しいことのほうが多いかもしれないけれど、
それもまた、エッセンスのうちのひとつかしらと。
無駄などなにもないのですよネ^^
by つなみ (2009-12-14 10:26) 

ひまわり

今週の新潟は雪マークですねぇ[雪]風邪などに気をつけましょうね!療養中の友人はあったかくしてるかな?モコモコの格好してたくさん食べて、冬を乗り切りましょうね~p(^^)q♪自分がしていることの見返りを期待してばかりいたら、つまんない人間になってしまいますよね!以前、このblogでbarelie さんが語っていたお話(o^-^o) その通りと思います。働ける健康な身体を持ち、働ける環境と場所があることは有り難いこと。子育てが出来るってことも決して当たり前ではないのよね。日の目を浴びないことは多々あるけれど、ひとつひとつに意味があり無駄では無いぞっ!そぅ思い返して楽しく強く生きて行きたいと思います(*^∇^*)
by ひまわり (2009-12-14 12:31) 

kakokako

こんにちは。いつもブログ拝見しています。楽しい内容やためになることなどいろいろあって楽しみにしています。
松本清張 映画でも0の焦点やってましたし今ブレイク中なんでしょうか?高校生の頃通学電車でよく読んでいました。結構はまっていたかな?でもこの作品は読んでいません。読んでみようかな。
 「『無駄』が人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか・・・」っていう言葉にはっとしました。実は職場の後輩で明らかに私を嫌っているというか合わない!と思っているだろうなっていう後輩がいます。まぁ人間でも動物でもなんか自分とは性に合わないっていうのはよくある事ですが、私の場合そういう時はバッサリ切って相手にしない事にしてきました。だって無駄なことに時間を割きたくないから。けれど、もっと相手のことをよく観察して伸ばしてあげることも必要かなって思ってきました。私が今まで無駄だと思って避けていたことをちょっと見直してみようと思います。無駄なんて事はないのかもしれないですね。もしかしたら自分の人間性を伸ばすいいチャンスかもしれないから・・!
by kakokako (2009-12-14 13:44) 

Balerie

つなみさん

コメントとnice!をありがとうございます!

はい、私もそう思います。全部自分に必要だから、起こるんですよね~
それに意味を見つけられれば、無駄や大変なことから学ぶことはとっても多いと思います
辛かったり苦しかったりすると投げ出したくなりますが、
それを乗り越えてやろう・・・って気持ち、忘れたらだめですよね・・・
by Balerie (2009-12-14 17:44) 

Balerie

ひまわりさん

コメントありがとうございます!

あ~寒い冬の日にあったか~い部屋でくつろぐのは至福のときですよね~
一歩も外へ出たくない・・・って思ってしまいますが、そんな部屋で過ごす冬の日も好きだったりします・・・
しかし・・・我が家のコタツ周りの散乱状態はひどいものだ・・・

そうそう、人間ってついつい「やってやったのに・・・」って気持ちになっちゃうときってありますよね~
でも、やらせていただきました。ありがとう・・・って気持ちになれば、きっといい気持ちでまざまなことを乗り越えていけるような気がします
日の目を浴びない・・・って思っているのは実は自分だけで、どこかで何かの役に立っているのかもしれない・・・・そんな気持ちでいれば、孤独感とか焦燥感とかを乗り越えられるような気がします。
自分が子供にしてあげたことは、未来へつながっているんですよね~そう思うと、ちょっと楽しい・・未来の自分の子孫のために貯金しているようなものかな?
by Balerie (2009-12-14 17:49) 

Balerie

kakokakoさん

初めまして!コメントくださってとってもうれしいです!

松本清張ってサスペンス・・・ってイメージが強いですが、こんな小説も書いていたんだ・・・ってちょっとびっくり・・・
サスペンス書ける人って本当に人間観察が鋭い・・・って思います・・・そう考えればこういった小説を書いていてもおかしくはないですよね・・・
そういえば、テレビドラマ、最近松本清張シリーズやってますよね~ツレが見てます・・・

私の仕事は教師なのですが、すべての生徒とウマがあう・・ってことはありえません・・・あーーーーーーこいつは苦手だな・・・って思う子は、年に数人必ずクラスに居ます。
でも、できるだけ声をかけるようにしていると、ある時ふっと自分の肩の力が抜けて、冗談言って笑ったり、からかったり、真剣に相手したりするようになっています。

人間だからもちろん合う合わないがあって当然。
ムリにその人に合わせることはないと思いますが、よ~く観察していると、いろいろなことが見えてきたりするものです。
生徒を見るような目で、客観的に見ると、あんがい意外なことが見えてくるかも・・・・

私は以前ある職場で、とっても嫌われていたことがあります。動きが派手な私は「仕事ができると思い込んでる・・・」とか「上司に取り入っている・・・」って陰口をさんざん言われたものです。
私は反論しませんでした。言ったところで、人間関係が良くなるわけじゃないからね・・・
でも、その陰口のおかげで発奮して頑張り、逆に成長させてもらったようなものです。悔しいから、さまざまなことに挑戦して、いろいろなことができるようになったのも、その陰口のおかげ・・・なんですよね~

人生に無駄はないんですよね・・・そう思うことにしています。
by Balerie (2009-12-14 18:08) 

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