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修学旅行の思い出 [生活雑記]

寒い日が続いていますが、みなさま、お元気かしら?

修学旅行に行った日本文理の2年生、今日が修学旅行最終日、思いっきり楽しんできたかしら?まぁ、とりあえず来週からサクサク授業を進めなくちゃならないから、旅行の間ぐらい思いっきり羽を伸ばしてくださいね。

 

私には中学の修学旅行に強烈な思い出がある。

今では、ほとんどの中学では2年生から3年生になるときにクラス替えがないと思うけど、私の学校では毎年クラス替えがあった。

2年生の時のクラスでは比較的友人も多く、のびのびとやっていた私ですが、3年生になったら、友人たちと離れてしまい、ただ1人2年生から同クラスになったのは同じ部活の友達だった。

・・・・友達って言っても、実はこの友人が私はとっても苦手で、できれば3年になったら離れたい友人の1人だったのですが・・・・・この方、はっきりと自己主張するし、けっこうワガママだったので、クラスから浮いていたのだ・・・・

3年になってもこの方の性質はかわらず、相変わらずクラスで浮いていたのですが・・・・つるむ友人をすべて失って、私は仕方なくこの方と一緒にすごすことが多かったのですが・・・・

自分の性質と違う方とムリして付き合うとろくなことがない・・・・この方の側にいつも居る私はクラスで浮き始めた(・・・・とたぶん勝手に自分で思っていただけなんだろうなぁ・・・って今になったら思う)で、ついにストレスで学校でぶっ倒れるほどの自立神経失調症になり、学校から病院へ担ぎ困れてしまったのである・・・・・

私がぶっ倒れている間に、修学旅行のグループ編成があった。

当然のごとく、私がそばに居たワガママなお友達はだれも引き取り手がない。お休みしていた私とその友人だけがどこのグループにも入れてもらえず孤立したのだ・・・と後から聞いた。私を引き取るグループが先に決まり、ただ1人残された友人は泣いたという・・・・そりゃそうだ・・・

今ならこのグループ分けにも問題あり・・・って分けるけど、その修学旅行のグループ分けが私の後の運命に大きな影響を与えたのだ・・・

そのグループに3年になって転校してきたお嬢さんがいた。今までほとんど会話をしたことがない人・・・・賀沢さん・・・って言って名前だった。

修学旅行当日駅に集合した時に、賀沢さんと初めてじっくり会話をした私・・・・彼女は「体が弱くて、小学校の時からほとんど遠足に行ったことがなかったの・・・・こうやって修学旅行にいけるなんて、ほんとうにうれしい・・・」って笑った・・・・

しかし、彼女は修学旅行の間に具合が悪くなってしまったのである・・・・ひどい頭痛になやまされ、クラスの集合写真に顔は残っているけど、とても辛そうだった・・・・

 

そして修学旅行が終わってから、賀沢さんは学校へこなくなった・・・病気で入院していると聞いた。

 

私といえば修学旅行がきっかけになって友人ができ、楽しく学校生活を送れるようになり、自律神経失調症もすっかりよくなってしまったのですが・・・・

入院している賀沢さんのために、私はずっと授業のノートをとってあげていた・・・きっと復帰した時にノートがあったほうがいいかなぁ・・・って思って・・・・

 

夏休みに入って、吹奏楽部員だった私はコンクールの練習に余念がなくて、すっかり賀沢さんのことを忘れてしまっていたのですが・・・・

たまたま兄が出場する吹奏楽コンクールを応援にホールへ1人で行ったときのこと・・・・今では場内アナウンスなんてのはホールに響き渡ることはないのだけれど、その当時は休み時間に生徒や先生の呼び出しをしていたのだった・・・・その呼び出しの最後に、私の名前が呼ばれてものすごくびっくりした・・・・「T中学の○○さん(私の本名)、すぐに受付にいらしてください・・・・」

受付にあわてて行くと、「すぐに自宅へ電話してください」と言われた・・・・公衆電話でドキドキしながら、電話すると母が

「お友達の賀沢さんが亡くなったんだよ・・・・駅まで迎えに行くから、すぐに戻って来なさい」

・・・・・と言われたのだ・・・・頭真っ白・・・・なんで・・・・・先々月まで一緒に修学旅行に行ったじゃん・・・元気になったからって言ったじゃん・・・・

・・・私はコンクールに行ったカッコウで賀沢さんの自宅へ駆けつけたから、超私服・・・当時はやっていた厚底靴に、ジーパン、チェックのパフスリーブのジャケット・・・・集まったクラスメートは全員制服・・・・場違いな格好だった・・・そして、病院から戻ってきたご遺体に賀沢さんのおねえさんが泣きながら声を掛ける

「えいちゃん、えいちゃん、ほら、みんなが来てくれたよ、起きてよ、起きてよ・・・・」・・・

絶叫に近い声・・・・その一瞬一瞬を今でも鮮明に思い出すことができる・・・

 

賀沢さんは脳腫瘍だったんです。発見されたのは、修学旅行の後、手術を受けたけど、体力が持たず亡くなったのでした・・・その事実を初めて知りました・・・

初めて参加したお葬式が賀沢さんのお葬式だった・・・・私はその時に賀沢さんのために、書いていたノートを棺に入れてもらった・・・弔辞を読んだ友人が、なぜかその弔辞を書いた原稿用紙を葬儀が終わった後に私に渡してきた・・・・私は今でもその文章を持っている・・・・

生きたくても生きられなかった賀沢さん・・・・この短い一生が私に大きな影響を与えた・・・・たぶん、それから私はずいぶん強くなったんだと思う。ひとりでいることも恐れなくなったし、自分で選択してしっかり生きていこうって決心したんだと思う・・・・

・・・・どうしてもいえなかったバレエがやりたい・・・って一言が親に言えるようになったのもその当時・・・あっという間に人生の幕を閉じてしまった友人を目の当たりにして、有限の時間の大切さを思い知らされた・・・時間は待ってくれない・・・自分のやりたいことをちゃんと努力して獲得していかないと、いつお迎えがくるのかわからない・・・・

賀沢さんは私にいつも「私の分も一生懸命生きてね・・・」って言ってくれているような気がする・・・・たった14年しか生きられなくて、ほとんど会話をしたこともない賀沢さん・・・でもいつか私もあの世へ行った時に言ってあげたい

「あなたはとっても短い時間を生きたのだけど、そのあなたに会えて私は生きる勇気をもらったんだよ・・・・そしてそれをたくさんの人に伝えることができました・・・ありがとう・・・あなたに会えてとっても良かったわ・・・・・」

 

長くなりました・・・・・修学旅行って言われると、必ず思い出す・・・そんな私の思い出です・・・・

 


タグ:修学旅行
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コメント 8

ひまわり

忘れられない思い出ですね。考えさせられます。barelie さんは今もたくさんのメッセージをたくさんの人々にしっかり伝え、自分自身もイキイキと生きています。きっと亡くなられたお友達も喜んでいますよ♪私の中学校の修学旅行は、前日に体調を崩して薬持参で行きましたが…案の定、旅館で具合が悪くなり、先生の部屋で寝たのを覚えています(;_;) 夢にみていた枕投げも出来ず…。中学校の卒業式前日も高熱を出し、答辞を読む予定の私が欠席か?と学校をハラハラもさせました(;^_^Aちゃんと出席しましたけどね(^_-) 大事な時にチエ熱(?)を出していた中学時代のひまわりのお話でした~♪
by ひまわり (2009-12-04 19:49) 

ゆずき

うーん。切ない思い出ですね。なんと言っていいか言葉がみつかりませんが…、自分でいろいろ考えたら涙が止まらなくなってしまいました。。

私の高校時代は、四国・九州方面が修学旅行だったんですが、行きは電車で丸一日揺られっぱなし……具合が悪くなり早く電車から降りたい!って、そればっかり考えてたのを強烈に覚えてますね…。他に楽しかった事がたくさんあったはずなのに、アルバムを見ないと思い出せない(笑)。
そうそう、妹の時代…文理の修学旅行は沖縄で、生徒の集合場所が新潟空港だったんですよ!「何で集合場所が空港なん~。」って言いながら送り迎えしたの思い出しました(^^;。
by ゆずき (2009-12-04 22:18) 

panda

幸せなことに、私は同級生が亡くなったという経験がありません。
今は連絡を取らない子達はどうなったかわかりませんが。
子どもの頃のそういう記憶というのは強烈ですよね。
弟の同級生が亡くなった時のことを思い出しました。
日ごろからそこにいる仲間が死に近いとは
今この年でもなかなか実感をもてないものです。
子どもならなおさら。
きっとBalerieさんの元気の源と言うか、エネルギーの元というか、
そういうのの1つのきっかけなんですね。
そうやって、亡くなった方の思いを受け取って生きていけるというのは
大事なことだと思いました。
by panda (2009-12-04 23:04) 

Balerie

ひまわりさん

コメントありがとうございました!

そういってもらえると、なんだかお友達も喜んでくれているようでうれしいです。
高校になって孤立して1人ですごすことが多かったのですが、その時も気持ちを強くもてたのは多分そんな中学の時の経験からかな・・・・
何か苦難に出会うたびに、この友人のことを思い出すと「生きているだけでなんぼ!」って思います

ひまわりさんの中学の修学旅行、そんな経験があったんですね~それも1つの思い出ですよね~見た風景や食べたものなんかはあっさりと忘れてしまいますが、強烈に「先生の部屋で伸びていた・・・」ってことは思い出したりしますよね~

それにしても学年代表で卒業式に答辞を読んだなんて、優秀な生徒さんだったのね~・・・
私は学生時代に行事に大役を担った経験がなく、どれだけ緊張するかがわかりません・・・きっとものすごく緊張したのでしょうね~
by Balerie (2009-12-04 23:39) 

Balerie

ゆずきさん

コメントありがとうございます!

はい、切ない思い出ですが・・・今ではこの友人に出会えたことを心の底から感謝しています・・・だから悲しいっていう気持ちより、私の前にいてくれて、ありがとう・・・って気持ちです
中学の時は「自分はいじめられてる・・・」って被害妄想で固まっていたのですが、そんなちっぽけな自分は「あっ」というまにどこかへ行ってしまいました・・・それほど強烈な経験でした・・・

人間って面白いんですよ~辛い経験のほうが脳の中に残りやすいんですって・・・これは生きるため、自分を守るための知恵なんです・・・だから、そんなことが記憶に鮮明に刻まれているのかもしれませんね~

そうそう、文理は沖縄に行っていた時期ありましたね~最近は関西方面が多いようですよ~
でも、飛行機を利用するんですよね~
by Balerie (2009-12-04 23:50) 

Balerie

pandaさん

コメントありがとうございます!

実は私がこれがきっかけでバレエを始めました。
当時はバレエはちっちゃな子供からやるのが当たり前で、ちっちゃい時からずっとやりたかったけど、どうしても親にいえなかったんです。
なぜかなぁ・・・きっと中学になって始める・・・って言うのが恥ずかしかったのかも知れませんね・・・いまさら、何ができるのだろう・・・って思う部分もありました

近くにバレエ教室があって、よく練習をのぞきに行っていました・・・

でも、この友達の死をきっかけにして、「自分、いったい何を躊躇しているんだろう・・・」って思ったんですよね・・・やりたいことやってから、できるかできないか考えればいいじゃない・・・ってやっと思うことができました

それからはほとんどバレエ一色の生活になってしまって、高校では毎日ポアント持参で学校行って、休み時間に空き教室に入り込んで練習してました
私に刺激されて、何人かの同級生がバレエを始めたのにも驚きましたけれど・・

なにがきっかけになるのかはわかりませんが・・・
それが友人の死という形は悲しいですが・・・

生きている間は、この友達の分も頑張ろう・・・って気持ちがあるのは間違いないですね
by Balerie (2009-12-05 00:02) 

つなみ

毎朝目が覚めるとき、
生きてるんだなあと思うと
自然に、生きてるって奇跡的なことなんだなあって思いマス。
by つなみ (2009-12-07 14:30) 

Balerie

つなみさん

コメントとnice!をありがとうございます!

はい、生きているってだけで奇跡です
私は毎晩とっても幸せな気分で眠ります
そして新しい気持ちで起きるようにしています

毎日新しい朝が迎えられることに感謝・・・・
by Balerie (2009-12-07 21:38) 

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